意外に知られていない?!学びを深めるノルアドレナリン

本日の学び

 

こんにちは。Yosshyです。

 

株式会社LIMの竹花貴騎校長の「社会人の学校 MUP_Collage」のオンライン動画で、
日々、学び継続をしています。

 

 

本日は、「学び」や「学習」を深めるために必要な「学びの大原則」について、ご紹介します。

インプット×アウトプット=インプット

何かを覚える、知識を定着させる、つまり、「インプット」をするうえで、
インプットしたことをアウトプット」する行動がとても重要です。

このことが学会でも報告されており、アメリカ・パデュー大学のカーピック博士の研究で
「インプットよりもアウトプットを繰り返すことの方が記憶が脳へ定着しやすい」ことが分かりました。(サイエンス誌 2008年2月号)

本を読む(オーディオブックで聞く)、セミナーで講義を聞く、
授業を聞くなどのさまざまな情報にふれ、インプットすることは非常に重要ですが、
知識を定着していく」ためには、
覚えたことを脳から出力する(アウトプットする)ことが重要だということです。

では、どのような「アウトプット」が効率的なのか。

それは、「人に教える方法」です。

ラーニングピラミッドによると、「人に教える(アウトプット)」方法の定着率は90 %で、
他の方法に比べ圧倒的に高いのです。

講義を聞く(インプット)だけの方法の定着率は、5%と示されています。
このことからも定着にはアウトプットが重要であることがわかります。

ラーニングピラミッドの数値について、
元データでは数値が付与されていないなどの様々な議論がありますが、
聞くだけの学習より、行動に移す学習の方が効果的なことは間違いないありません。

最近では、「学びを結果に変えるアウトプット大全」がベストセラーとなり、
アウトプットの重要性が相当、高まっているように感じます。

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そして、もう一つ面白い研究結果があります。
ロンドン大学の研究によると、

  • A 「勉強後にテストする」と言われたグループ
  • B 「勉強後に人に教える」と言われたグループ

に分かれ、その後のテストでどちらのグループの方が点数が高いかを研究した結果、
「B」の方が得点が高いという結果がありました。

このように実際に人に教えることをしなくても、
人に教えるつもりで勉強するだけで効果があるようです。

「人に教える」ことには、

  • 直接、Face to Faceで説明する
  • 電話で説明する
  • ブロクで発信する
  • Youtubeで発信する
  • SNSで発信する

などのことが含まれます。

プレッシャーが学びを深める

ノルアドレナリンをご存じでしょうか。

ノルアドレナリンとは副腎髄質(ふくじんずいしつ)や交感神経末梢(こうかんしんけいまっしょう)から分泌される物質です。ドーパミンやセロトニンなどと同じ神経伝達物質の一つでもあり、ホルモンの一つでもあります。

ノルアドレナリンはストレスに反応して分泌されます。
交感神経を刺激して、集中力の向上、判断力の向上、身体能力の向上などの作用があります。
「やる気」「意欲」「集中力」などを高めてくれる物質ということです。

しかし、ポジティブな感情に作用することもあれば、
「不安」「恐怖」「緊張」「怒り」などのネガティブな感情とも関連があり、
「怒りのホルモン」との別名もあります。

ルエピネフリン、あるいはアルテレノールともいう。副腎髄質、クロム親和細胞および交感神経細胞から分泌されて、生体内で神経刺激伝達物質として働いているカテコールアミンの一種。副腎髄質ホルモンであるアドレナリンの前駆質でもある。心筋、睾丸および卵巣ではアドレナリンより多く存在する。血中遊離脂肪酸を上昇させるほか、血圧上昇、中枢神経系の刺激などの作用をする。昇圧剤として臨床面で応用されている。
コトバンク:「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 > ノルアドレナリンとは」より引用

 

「学び」におけるストレスを考えると、

  • インプットしただけではインプットにならず、アウトプットしなければいかない
  • そのために、インプットしなければいけない
  • アウトプットするためには、誤った情報を伝えてはいけない

 

このストレスにより、ノルアドレナリンが分泌され、「集中力」「判断力」「注意力」が向上し、
一言一句逃さずに聞き取り、記憶するということが出来るようになります。

一方、ノルアドレナリンが分泌されることでポジティブな面もありますが、
過剰に分泌されると、ネガティブな感情も増幅させてしまう恐れがあり、
神経が高ぶりキレやすくなったり、落ち着きがなくなったりします。

また、ノルアドレナリンが不足すると、
「やる気が出ない」「意欲がない」「集中できない」という状況に陥ってしまう
ネガティブな側面もあります。

適度に分泌される状態が最適であるといえます。

厚生労働省によるe-ヘルスネット(健康情報サイト)でも、以下のように記載されています。

通常ノルアドレナリンはその人のおかれている状況にあわせてバランスを保ちながら働いていますが、その働きが不均衡になると神経症やパニック障害・うつ病などを引き起こすといわれています。研究が進み、この物質の作用を促進したり、阻害することでこういった精神疾患の治療に高い効果が上がることがわかってきています。
e-ヘルスネット:「厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト」より引用

 

無意識の状態でも、必要な情報をインプットできる

適度なノルアドレナリン状態を保つことが出来ると、「カクテルパーティー効果」が得られやすくなります。

カクテルパーティーとは、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、
自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができます。

つまり、自分自身が意識を向けていない他人のグループの会話から、
現在から、学んでいること(例えば、英語、マーケティング、投資、あるいは動画編集など)に関する情報が、意識が向けられるようになります。

まとめ

  • 学ぶ際には、ストレス(プレッシャー)を自分に課し、適度なノルアドレナリンを分泌させる。
  • インプットだけでは勉強の定着率は悪く、アウトプットしていくことが重要

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