低体温症を引き起こす5つのキーワード【寒い中でのサッカー編】

こんにちは、Yosshyです。

実は、Jリーグ開幕と同時に、地元のサッカークラブに入団し、サッカー小僧でありましたが、

昨年、日本サッカー協会のC級ライセンスを取得しました!!

 

そんなライセンス取得のなかで、気になったトピックについてご紹介します

 

 

低体温症

 低体温症とは、単に平熱が低い状態(低体温)とは異なり、深部の体温が35℃以下に低下した状態を指します。その体温の低下の度合いによって、軽度低体温(35~32℃)、中等度低体温(32~28℃)、高度低体温(28℃以下)に分類されます。

 

日本サッカー協会(JFA)では、暑熱環境下でスポーツをするときには、熱中症により命を落とす危険があり、他の協議団体に先がけて「熱中症対策ガイドライン」を作成しています。

 

暑い環境でのサッカーが熱中症により危険であると同様に、寒い中でサッカーをすることも、低体温症による危険があります。

上表のとおり、低体温症は深部体温が急激に低下することで生じます。

 

では、サッカーのどのような状況で、どのような時に急激な深部体温の低下が起こるのでしょうか。

 

《実際に生じた例》

  • 気温で低く、雨(みぞれ)が降っていて、かなり強い風が吹いている環境でのサッカーの試合中に、一方的に攻撃しているチームのゴールキーパーの動きや言動が突然おかしくなった。そのため、ゴールキーパーを交代して、身体を温めたところ、急に意識が消失してしまった。

 

低体温症を引き起こす5つのキーワード

U-12世代のグラウンドも、人工芝が普及したこと、照明が付いたグランドが整備されてきたことにより、サッカーが出来る環境や時間が飛躍的に増えています。

そのことにより、非常に劣悪な気象状況においても、サッカーの試合ができることになっています。

 

先ほどの事例においては、こうした環境のなか、5つのキーワードが関係したことにより、低体温症による意識消失が起こったと考えれます。

 

「気温の低下」

「雨」

「強い風」

「試合」

「一方的に攻撃しているチームのゴールキーパー」

深部体温が低下する状況として、「気温が低い」で、「」が降り、身体が濡れている状態で、「強い風」が吹くことにより、皮膚の表面の温度が急激に低下します。

「身体が濡れているときに、風が吹く」という現象が同時に起こると、相乗効果で、体温の低下が起こります。

人、体温を調整する際、熱産生(熱生産)と熱放散のバランスを保ち、調整しています。

サッカーの「試合」において、動き回るプレーヤーは、熱産生を生じさせる筋肉を動かしている(筋肉の収縮)ため、低体温症になりにくいですが、ゴールキーパーは、筋収縮による熱産生が生じません。

もっと言いますと、「一方的に攻撃しているチームのゴールキーパー」は、動く必要がないため、低体温症のリスクが高くなります。

トレーニングのときは、ゴールキーパーも持続的に身体を動かしているため、低体温症になりにくく、また、試合でも一歩的に攻撃を受けているチームのゴールキーパーは、比較的動いているため、低体温症になるリスクは低いと考えられています。

 

低体温症で意識消失が起こるのか

冷やされた血液が急に脳や心臓に流れ込むことで、脳や心臓が急激に冷やされ、それにより極度の機能低下から意識の低下を引き起こしたり、心停止が生じたりすると言われています。

 

今回のケースで整理してみますと、

低い気温で、身体が濡れている状況で、「気温が低い」で、「雨」が降り、身体が濡れている状態で、「強い風」が吹くことにより、皮膚の表面の温度が極度に低下すると、手足の毛細血管の中の血液が冷やされます。

人間は、生命維持に問題が起きないようにと、深部体温が低下しないよう、手足の血管を収縮し、冷やされた血液が脳や心臓に行かないようにします。

そこで、もし試合の状況の変化で相手が急に攻めてきたら、これまで動いていなかったゴールキーパーは急に手足を動かすことになり、これまで手足の血管にとどまっていた冷やされた血液が脳や心臓に急激に流れ込むことになります。

これにより、脳や心臓が急激な低温状態となり、意識の低下や心停止が生じることとなります。

つまり、低体温症で意識消失は起こる可能性があるといえますので、注意が必要です。

 

対処方法

低体温症は、軽度低体温(35~32℃)、中等度低体温(32~28℃)、高度低体温(28℃以下)の段階があります。

こちらの言うことが十分に理解できている初期の場合は、

・身体を毛布でくるむ

・暖かい部屋に移動する

・暖かい飲み物をゆっくり飲む

 

など、身体を温めることが大切です。

こちらの言うことが十分に意識できない程度の意識状態の場合は、

急に身体を温めると、前述の意識消失などを引き起こすリスクがあるため、

・救急車を呼ぶ

・身体を温めるときに意識消失や心停止が生じる可能性を想定し、AEDを準備する

 

そのうえで、ゆっくり身体を温めていくことが大切です。

おわりに

サッカーにおいては、熱中症と同様に、低体温症もおこることが理解し、低体温症にならないような予防対策をしっかりととるようにしていきましょう。

トレーニングウェアの調整、食事をしっかりと摂取するなど、体温を保つ予防をしていくことが大切ですね。

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